結論を3行で
1. 「実案件」とは外部のクライアントに納品する本物の仕事で、納期・品質基準・やり取りが発生する。
2. 実案件業務は「納品できた」という達成感と、履歴書に書ける具体的な職歴につながる。
3. ToTeTuでは事務代行・記帳代行・映像制作・デザイン・EC販売の実案件を企業から受注して行っている。未経験はデータ入力・事務補助から始められる。
「A型事業所の仕事って、内職みたいなものでしょ?」
そういうイメージを持っている方は少なくありません。実際、A型事業所の業務は事業所によって大きく異なりますが、外部クライアントから受注した実案件に従事できる場所もあります。
この記事では、「実案件」とは何かを整理し、ToTeTuで実際に受注している業務の実態をお伝えします。A型事業所を選ぶときの判断材料にしてください。
A型事業所において「実案件」とは何か

実案件はクライアントのための仕事
実案件は外部のクライアント——企業や個人——から依頼を受けた仕事です。成果物は実際に納品され、相手の業務や事業に使われます。
実案件には、その仕事をしている人にとって「誰かの役に立つ仕事をしている」という感覚があることがメリットです。
納期・品質基準・やり取りが発生する
実案件には、3つの要素が伴います。
1つ目は納期です。「いつまでに仕上げる」という期限があります。2つ目は品質基準です。クライアントの要求水準を満たす必要があり、やり直しが発生することもあります。3つ目はやり取りです。指示の確認・進捗の報告・完成後のフィードバックなど、クライアントとのコミュニケーションが業務に組み込まれます。
これらは一般就労の現場でも当たり前に発生することです。実案件業務を通じて、一般就労に近い感覚を体験できます。
A型事業所で実案件業務がもたらすものについて解説

「納品できた」という感覚が自信になる
実案件を完了して納品したとき、「自分にもできた」という感覚は何にも代えがたいものです。クライアントから感謝の言葉をもらったり、自分が関わった成果物が実際に使われているのを見たりする経験は、自己評価の回復に直結します。
仕事が続かなかった経験を重ねてきた方にとって、「やり遂げた」という小さな積み重ねが、次の通所への動機になります。
履歴書に具体的に書ける職歴になる
実案件業務は、職歴として具体的に説明しやすくなります。
たとえば「企業から委託された記帳代行業務を担当」「商品の撮影・EC出品・在庫管理・発送業務を一貫して担当」といった形で記載できます。使用したツールや業務の範囲を具体的に書けるため、面接での説明もしやすくなります。
一般就労に近い経験が積める
納期を守る・品質基準を意識する・クライアントとやり取りする——これらは一般就労でも求められる基本的な仕事の感覚です。A型事業所という支援がある環境の中で、これらを日常的に経験できることは、一般就労への足がかりとして機能します。
「実際に働く場」として使えるかどうかが、A型事業所を選ぶときの重要な視点の一つです。A型事業所を選ぶときの視点については、札幌のA型事業所はどう選べばいい?業務内容で比較するときの5つの視点で整理しています。
札幌のA型事業所・ToTeTuで実際に受注している実案件

ToTeTuでは、外部の企業から受注した実案件を日常業務として行っています。現在対応している主な業務は以下の3種類です。
事務代行・記帳代行——企業からの委託業務
企業から委託された事務代行・記帳代行業務を行っています。領収書の整理・データ入力といった業務が含まれます。
チャットツールで業務指示が届くため、口頭での指示が苦手な方でも取り組みやすい環境です。納品物が実際に企業の業務に使われる実案件です。ToTeTuの事務代行業務について詳しくは、札幌で事務代行・記帳代行の仕事ができるA型事業所を紹介!仕事内容やメリットを解説をご覧ください。
映像制作・デザイン——納品物がある仕事
Premiere Pro・After Effectsを使った動画編集や、PhotoshopやIllustratorを使ったデザイン制作を行っています。完成した映像・デザインはクライアントに納品され、実際に使用されます。
「自分が作ったものが世に出る」という経験は、クリエイティブ系の業務ならではの達成感です。未経験からスタートして、ソフトの操作を習得しながら実案件に関われる環境があります。
EC販売——商品撮影・出品・発送まで一貫して担当
商品の清掃・検品・撮影・出品・在庫管理・発送まで、EC販売に関わる一連の業務を担当します。オークションサイトへの出品から購入者への発送まで、業務の流れが完結するため、「仕事を最後までやり遂げる」という経験が積めます。
PCを使った出品作業と、梱包・発送といった実作業の両方が含まれるため、複数の業務スキルを同時に身につけられます。
札幌のA型事業所・ToTeTuでは未経験でも実案件に関われるのか

入り口はデータ入力・事務補助から
「実案件といっても、未経験の自分にできるのか」という不安を持つ方も多くいます。ToTeTuでは、最初からすべての業務を担当するわけではなく、データ入力・書類整理・事務補助といった取り組みやすい業務からスタートする形が可能です。
実案件の中にも、難易度の高い業務と低い業務があります。最初は補助的な役割から入り、少しずつ担当範囲を広げていく流れになります。
適性に応じて業務を広げていく仕組み
個別支援計画に基づいて、一人ひとりの特性・得意・体調に合わせて業務の組み合わせを調整できます。「事務代行から始めて、デザインも少しずつ試してみる」といった形で、自分のペースで業務の幅を広げていくことが可能です。
「いきなり全部できなくていい」という前提で業務設計がされているため、未経験・ブランクがある方でも入りやすい環境になっています。
A型事業所の実案件に関するよくある疑問
Q1. 実案件業務はプレッシャーが大きくないですか?
納期や品質基準があるため、一般就労に近い緊張感はあります。ただし、A型事業所にはサービス管理責任者をはじめとする支援スタッフが常駐しており、業務上の困りごとや体調面の相談ができます。一般企業のように「一人で抱える」環境ではなく、支援を受けながら実案件に取り組める点が、A型事業所ならではの特徴です。
Q2. ToTeTuでは業務が自分に合わなかった場合、変えてもらえますか?
ToTeTuでは、個別支援計画の見直しを通じて、担当業務を調整できる場合があります。「やってみたが合わなかった」という判断は、本人とスタッフが一緒に行います。最初から完璧に合う業務を見つけようとするより、試しながら調整していく、という進め方が実際に多いです。
Q3. ToTeTuでは、見学で実際の業務の様子を見ることはできますか?
はい、ToTeTuでは見学時に利用者が実際に業務に取り組んでいる様子を見ていただけます。利用者が「どんな雰囲気で仕事をしているか」を自分の目で確かめてから判断できます。見学の進め方について詳しくは、「見学で質問できないと印象が悪くなる?」札幌のA型事業所ToTeTuの、ハードルを下げた見学の進め方をご覧ください。
札幌・ToTeTuは「本物の仕事」ができるA型事業所

実案件は、クライアントのために行う業務です。外部のクライアントに納品する実案件には、納期・品質基準・やり取りが伴い、一般就労に近い経験が積めます。達成感・履歴書に書ける職歴・自己評価の回復——これらはすべて、実案件業務から生まれやすいものです。
ToTeTuでは、事務代行・記帳代行・映像制作・デザイン・EC販売の実案件を企業から受注して行っています。未経験の方はデータ入力・事務補助からスタートし、適性に応じて業務を広げていける仕組みがあります。
「どんな事業所を選べばいいか」を整理したい方は、札幌のA型事業所はどう選べばいい?業務内容で比較するときの5つの視点もあわせてご覧ください。
ToTeTuでは見学・体験のお申し込みを随時受け付けています。電話(011-788-6567、平日10〜17時)またはお問い合わせフォームからご連絡ください。
A型事業所で「履歴書に書ける経験を積むということ」については、
A型事業所で「履歴書に書ける実務経験」を積むという考え方——札幌・ToTeTuの実案件業務
の記事をご覧ください。