「A型事業所の仕事は、事業所の中でするものだと思っていた」。そう考えている方は少なくないかもしれません。
結論からお伝えします。A型事業所の仕事には、事業所の中で行うものと、外の店舗や企業で行うものがあります。後者を施設外就労といいます。札幌市東区のA型事業所・ToTeTuでは、この形で飲食の仕事に取り組んでいます。
この記事では、施設外就労という働き方の仕組みと、ToTeTuの飲食の仕事の実際についてお伝えします。事業所の中で働く場合と条件が違う部分もあるので、そこも含めてご紹介します。
施設外就労とは、A型事業所の外で働く形のこと

まず、言葉の意味からお伝えします。
事業所の中で働く形と、外の店舗で働く形
施設外就労は、企業から請け負った作業を、その企業の中で行う働き方です。就労移行支援や就労継続支援では、一定の要件を満たせば事業所の外で支援を行うことが認められています。(出典:札幌市「就労系サービスに関する手引き(Q&A集)」令和6年7月)
つまり、通う場所が事業所ではなく、契約先の店舗になるということです。飲食店で働く場合であれば、その店の厨房が仕事場になります。
たとえば札幌市東区のA型事業所・ToTeTuの場合、雇用契約はToTeTuと結んだままです
働く場所が変わっても、雇用契約の相手はToTeTuのままです。店舗に雇われるわけではありません。
受給者証を使ってA型事業所を利用しているという立場も変わりません。転職や就職ではなく、ToTeTuでの仕事のひとつとして飲食の作業がある、という形です。
ToTeTuの場合、賃金や勤務時間の条件は変わりません
ToTeTuの場合、飲食の仕事でも勤務の条件は事業所内で働く場合と同じです。
勤務は週5~6日、1日4.5時間が標準です。賃金の計算方法も、事業所内での作業と同じです。交通費の扱いも変わりません。飲食店の営業時間に合わせて早朝や夜間の勤務になる、ということはありません。
札幌のA型事業所・ToTeTuの施設外就労先は?赤坂麻辣湯 札幌店での仕事内容

ここからは、実際の仕事についてお伝えします。
勤務場所はセレスタ札幌の1階です
ToTeTuの施設外就労先は、赤坂麻辣湯 札幌店です。マーラータンの専門店で、複合商業施設セレスタ札幌の1階にあります。
セレスタ札幌は、地下鉄東豊線「東区役所前」駅から徒歩1分の場所にあります。ToTeTuの事業所も同じ東区役所前駅から徒歩3分なので、通う場所が変わっても、使う駅は同じです。同じ建物にスーパーや薬局が入っているため、勤務の前後に用事を済ませることもできます。
仕事内容は洗い物から始まり、段階的に広がります
担当する作業には順番があります。
はじめは洗い物からです。慣れてきたら、仕込みや清掃の作業に移っていきます。調理と盛り付けについては、職員が問題ないと判断した段階で担当することになります。
最初から包丁を持つことや、味付けを任されることはありません。できる作業から順に広げていく形なので、飲食店で働いた経験がなくても始められます。
未経験で始められます。資格も要りません
飲食の仕事に就くにあたって、調理師免許などの資格は必要ありません。未経験の方も対象です。
作業の進め方は、職員の指示と確認をもとに進みます。厨房には職員がいますが、職員自身も別の作業をしながらになります。常に隣についている形ではなく、近くにいて必要なときに確認できる、という距離感です。
衛生管理のための決まりがあります
飲食の仕事なので、衛生管理の面で気をつけていただくことがあります。
髪の色、爪、アクセサリーなどについては、食品を扱う場所としての決まりに沿っていただくことになります。事業所内での作業にはない部分なので、飲食の仕事を希望する場合は事前に確認しておきたいところです。
飲食の仕事は、ToTeTuの事業所の中で働くのとは環境が違います

ここは正直にお伝えします。同じToTeTuの仕事でも、飲食は事業所内での作業とは条件が違います。
立ち仕事が4.5時間続きます
厨房での作業は立ち仕事です。勤務時間である4.5時間、基本的に立って作業することになります。
事業所内の事務代行や動画編集は座って行う作業なので、体にかかる負荷の種類が変わります。長く立っていることが体調に影響する方にとっては、ここが判断の分かれ目になります。
店舗の方と同じ厨房で働きます
厨房を使うのはToTeTuの利用者と職員だけではありません。店舗の従業員の方と同じ場所で作業します。
ToTeTuの事業所内は、作業中の会話がほとんどない静かな環境です。飲食店の厨房は、それとは違います。人の出入りがあり、声のやりとりもあります。人と接する場面が少ない環境を求めている場合は、事業所内での作業のほうが合う可能性があります。
接客は、現在は含まれていません
現在のところ、ToTeTuが担当する作業に接客は含まれていません。ホールに出てお客様に応対する場面はありません。
担当する範囲は今後変わることもありますので、見学や相談の際に、その時点でどこまでを担当しているかを確認していただくのが確実です。
体調がすぐれない日の手順
勤務中に体調がすぐれなくなったときは、休憩室で15分程度休みます。それでも回復しない場合は早退という扱いになります。
店舗には休憩室があります。事業所内では自席で休憩を取る形なので、この点は施設外就労のほうが場所を変えて休みやすい形です。
事業所内で働く場合の休み方については、「今日は無理かも」と思った朝、どうすればいい?札幌・就労継続支援A型ToTeTuの、休みの取り方と1日の過ごし方でお伝えしています。
札幌のA型事業所・ToTeTuの場合、飲食の仕事は希望した方だけが担当します

ここは、事務系の仕事を目指している方にお伝えしておきたい部分です。
飲食の仕事を勝手に割り当てられることはありません
飲食の仕事を担当するのは、希望した方だけです。
事務代行や記帳代行を希望してToTeTuに入った方が、飲食の仕事に回されることはありません。事業所側の都合で担当が割り振られる形ではないということです。
事業所内には、ほかの仕事があります
ToTeTuの主力業務は事務代行・記帳代行です。このほか、動画制作・デザイン、ECサイトでの販売やネットオークションへの出品、軽作業などの業務があります。
外部のクライアントから実際に依頼を受けた仕事に取り組む点については、A型事業所の「実案件」って何?札幌・ToTeTuの業務の実際について解説でお伝えしています。
まずは見学を。札幌市東区のA型事業所・ToTeTuで飲食の仕事をして自分の可能性を広げよう

この記事でお伝えしてきたことをまとめます。
施設外就労は、事業所の外にある店舗や企業で働く形です。ToTeTuでは、セレスタ札幌1階の赤坂麻辣湯 札幌店で飲食の仕事に取り組んでいます。雇用契約の相手はToTeTuのままで、勤務時間や賃金の条件も事業所内と同じです。
作業は洗い物から始まり、段階的に広がります。未経験で始められ、資格も要りません。一方で、立ち仕事が4.5時間続くこと、店舗の従業員の方と同じ厨房で働くことは、事業所内での作業と大きく違う点です。
事業所内の仕事と飲食の仕事のどちらが自分に合うかは、事業所の作業環境や利用者さんの実際の様子を見てから考えることができます。ToTeTuの見学は、パンフレットをもとにした説明のあと、事業所の中をご覧いただく流れです。所要時間は30分程度で、質問が思いつかなくても問題ありません。飲食の仕事の見学ももちろん可能です。はじめにToTeTuで説明のあと現地へご案内しています。ToTeTuの見学の申込みは、いつでも受付中です。
事業所の選び方については、札幌のA型事業所はどう選べばいい?業務内容で比較するときの5つの視点もあわせてご覧ください。見学の進め方については、「見学で質問できないと印象が悪くなる?」札幌のA型事業所ToTeTuの、ハードルを下げた見学の進め方でお伝えしています。
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